命にかかわる尿結石。
友人が飼っていた猫は、ある日の夜中に救急病院に運ばれて、その日は夜通しつきっきりでした。次の日は仕事を休んだそうです。
幸い命を落とすことはなかったけれど、数万円の治療費がかかったと、その友人は言っていました。
うちの猫も尿結石に関わる膀胱炎で救急で連れて行ったことはあります。
そんな尿結石は、猫の病気のなかで発症率がいちばん高い病気とも言われています。
しかも再発のリスクもあって、猫を飼っている以上はさけて通れないのがこの「尿結石」です。
- もう尿結石で病院には行きたくない!
- サプリなどの手段もあるらしいけど、できれば普段の食事(キャットフード)で尿結石を予防したい。
- 尿結石を予防しながらも、おいしい食事を与えてあげたい。
この記事は、そんな飼い主のあなたにこそ、読んでほしいです。
どうして尿結石になるの?
いきなりですが、何が原因で猫が尿結石になるか知っていますか?
スラッと言えなかったあなた、ちょっと危ないです。なぜなら、原因を知らなければ有効な対策の打ちようがないからです。
「どうせマグネシウムでしょ?」と思ったあなた、その考えがいちばん危ないです。
尿結石になる原因物質・成分
猫の尿結石は「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」の2つ、ほぼどちらかにあてはまります。
しかし、いずれの場合に大きな原因の1つは「脱灰」です。
ストルバイト結石の場合
「ストルバイト結石」は、1-6歳ごろの成猫期に多い尿結石と言われています。
ストルバイト結石の成分は「リン酸アンモニウムマグネシウム」です。
この結石に「マグネシウム」が含まれていることから、「マグネシウム=悪」という謎の図式が出来上がっています。
しかし、マグネシウムが多いことは直接的な原因ではありません。そもそもマグネシウムはミネラル(栄養)であり、体内にマグネシウムが少ないことのほうが問題なのです。
マグネシウム不足による脱灰の促進
猫の体内には、少量ながらカルシウムが含まれていて、栄養を運搬したり、血液を凝固させたりするはたらきがあります。
もし血液の中にカルシウムが少なくなってしまったら、猫の体は骨を溶かしてカルシウムを血液の中に補充するんです。これを「脱灰」といいます。
この「脱灰」されたカルシウムは、尿に流れ込むと結石を作ってしまいます。
悪役と思われているマグネシウムですが、実はこの「脱灰」を防ぐ役目をはたしてくれています。
「マグネシウムを減らせばストルバイト結石を予防できる」なんてことが信じられている現在の日本において、「尿結石対策」のキャットフードは、ほとんどの場合マグネシウムが少なめに調整されています。
療養食からの切り替えで、数ヶ月のあいだマグネシウムの少ないキャットフードを与えるのはいいかもしれません。
しかし数年も与え続けると脱灰が進み、ストルバイト結石が再発するリスクが大きくなります。
AAFCOの最低基準よりも多めにマグネシウムを摂取しておきましょう。
尿のpH値
ストルバイト結石、つまり「リン酸アンモニウムマグネシウム」はアルカリ性物質なので、酸性のものと反応すると溶けてしまいます。
できるだけ普段から尿を弱酸性に保っておきましょう。そういう効果のあるキャットフードも売られています。
ストルバイト結石は尿がアルカリ性にかたよりすぎると生じます。異変を見逃さないために、尿のpH値を毎日はかっておいたほうがいいでしょう。
シュウ酸カルシウム結石の場合
「シュウ酸カルシウム結石」は、10歳ごろからのいわゆる老猫期に多く見られます。尿が酸性にかたよることで発症すると言われていました。
しかし近年の研究では、尿のpH値とシュウ酸カルシウム結石の発生とは、あまり関係ないことが報告されています。
「シュウ酸カルシウム結石」という名前だからカルシウムを減らせばいいのでは…という考えはやめたほうがいいです。「カルシウム」は骨の形成などに重要な栄養素だからです。
「シュウ酸カルシウム結石」の原因として、もっとも重要なのが「マグネシウムの欠乏」。マグネシウムの欠乏は「脱灰」を引き起こしてしまい、シュウ酸カルシウム結石にもつながります。
実際に、日本獣医師会では以下のような事例が報告されています。
初診時ストルバイトによる血尿のため、ストルバイト尿石溶解時用の療法食の給与を指導。来院が途絶え、その間、同じフードを通販で購入し給与。3年後に、血尿のため再来院し、シュウ酸カルシウム結石と診断。ストルバイト尿石溶解時用の療法食の長期給与が、逆にシュウ酸カルシウム結石の形成を助長したことが推察される。
30年ほど前まで「シュウ酸カルシウム結石」になる猫なんてほとんどいませんでした。それが最近になって増えてきているのは、人間が身勝手に「マグネシウムを減らしたキャットフード」を増やしたからにほかなりません。
ストルバイト結石の猫が増える
↓ マグネシウムを減らしたキャットフードが増える
↓ マグネシウム不足でシュウ酸カルシウム結石の猫が増える
尿結石予防にオススメのキャットフード
ここまで見てきたように、マグネシウム不足による「脱灰」が尿結石の原因となっています。マグネシウムが少ないことを盛んに宣伝するようなキャットフードはやめましょう。
では、尿結石の予防が期待できるキャットフードとは? 当然こうなります。
- マグネシウムが少なすぎないこと
- 尿の pH 調整が期待できること
- 猫がキチンとたくさん食べられること(意外と重要)
以上の点を踏まえて、キャットフードで尿結石を予防したいなら「ピュリナワン」がいいです。
- ストルバイト結石予防のフードも、シュウ酸カルシウム結石のフードもある
- マグネシウムが多すぎず、少なすぎない量である
- 尿の pH 調整もしてくれる
- 猫の食いつき、食べっぷりがいい(意外と重要)
特に肉や魚を原材料に使っている点がいい。同じ予防でも、せっかくならおいしい食事を与えてあげたいですよね!
まとめ:ピュリナワンは定期便もあるので買い忘れも防止できる。
キャットフードを与えるときには、キチンと水を与えてあげましょう。
同じ種類でも、水道水を好む子も、ミネラルウォーターを好む子も、風呂場の水を好む子もいたりするから大変ですが、好きな水を与えてやるとたくさん飲んでくれます。
しっかり予防して、たっぷり栄養を与えて、愛する家族にはすくすくと育ってもらいましょう。そのための第一歩はマグネシウム不足から解放してあげることなのです。
- マグネシウムは少なすぎると「脱灰」の原因になり、脱灰は尿結石の原因になる
- 適度なマグネシウム、おいしい食事、たっぷりの水が大切です
その点から見ると、ピュリナワンは「定期便」で買いに行かなくても届けてもらえますし、飼い猫の健康面から考えてものローテーションの1つに入れるだけの価値がありますよ♪
おいしいキャットフードが食べたい。
猫は人のように語りませんがおいしいキャットフードを食べたいと思っています。
それは食事を楽しむ人間と同じです。
おいしいキャットフードをあげた時、明らかにいつもと反応が違うはずです。
愛猫に一日でも長く長生きをしてもらう為にも素材も厳選したキャットフードを与えてみませんか??